インテリアスタイリスト・石井佳苗 ☓ ポポ、メグ、ハナオ — 猫も人も居心地のよい空間づくり

Dec 19, 2016 / Interviews

Photo:Kazuho Maruo(kiki inc) Edit&Text:Madoka Hattri

インテリアスタイリストとして活躍する石井佳苗さんは、ポポさん、メグさん、ハナオさんの3匹の猫たちと暮らしています。なんと猫たちは、血縁関係のある本当の家族だといいます。そして、仕事仲間から“猫シャインズ(社員ズ)”と呼ばれています。それぞれお気に入りの場所があるという彼ら。人も猫たちも快適に暮らすことのできるインテリアのヒントが詰まった、ご自宅に伺いました。

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本当の親子猫

—3匹の猫たちとの出会いは?

「猫を飼いたいなと思っていた時、伊豆のドックペンションのオーナーから野良猫を保護している方から“いまウチに9匹くらい子猫がいるよ”と連絡を受けたんです。見に行ったら、メグとポポが一緒に遊んでいて。最初は、1匹だけと思っていたのですが、2匹一緒に飼うことに決めました。まだ産まれて、2ヶ月くらいだったと思います。しばらく家のリノベーションをしていたので預けたままだったのですが、家の準備が整った5ヶ月後くらいに引き取りました。その後バタバタしていて去勢のタイミングを逃していたら、メグがポポの子を妊娠したんです。それで産まれたのがハナオです」

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〈ポポ〉

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〈メグ、ハナオ〉

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—なんと! 本当の家族なんですね。

「ハナオのほかにもう1匹、雄猫が産まれたのですが、友人のカメラマンの清水奈緒さんが飼いたいといっていたので、譲ることにしました。雑誌『anan』の猫特集の中吊りにも登場した、毛の長い猫です。長毛ですが、顔の雰囲気はメグに似ているんですよ」

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—メグさんが身ごもったことに、どうやって気づいたのですか?

「うちに来た頃、2匹とも発情期で少し気の荒いの動きをしていたんですね。これはもしかして……と思ったのですがどうすることもできず、しばらくしてお腹がふっくらしてきたので動物病院に連れて行ったら、妊娠していました。お腹にいたのは2匹だけでした。産まれる直前、メグは落ち着かなそうで家の中を走り回っていたのですが、ダンボールに毛布を敷いて、安心できる場所をつくったら落ち着いて、朝には産まれていました。産まれたての猫は毛も生えておらずネズミみたいで(笑)。でもちゃんとすぐに、メグのおっぱいを飲んでいましたね」

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—ポポさんは?

「父猫は子猫をあやめてしまうということもあると聞いたので、別の部屋に隔離していました。でもメグのことが気になるのか、ドアの前でニャーニャー鳴いていて。ある時、子猫のいる部屋に入ってしまって、最初はドキッとしましたが、一緒に猫たちの面倒をみるようになりました。子猫の体を舐めてあげたり、意外に父性があったのだなと。ちゃんと2匹で子育てしていました」

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—それぞれの性格は?

「メグは本当に人懐っこいですね。サービス精神も旺盛で、撮影の時もちゃんといい位置に自ら来て働いてくれます(笑)。ポポとハナオは男同士ですがとても仲良し。お互いをよく舐めあっています」

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—石井さんは、幼いころから猫を飼っていたのですか?

「いえ、実はずっと犬派だったので、実家では犬を飼っていました。猫は飼ってみて、初めてよさがわかるんですよね。猫は犬ほど、大きさや見た目に違いはないものの、一緒に暮らすとそれぞれ性格も好みも違う。距離の置き方も独特で、目の前にいるのに呼んでも振り向きもしなかったり(笑)。その自由さが、面白いんです」

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—多頭飼いの楽しさは?

「フォーメーションが折々で変わるので楽しいです。3匹ならではのトライアングルファーメーションやだんごになって舐めあっている姿はたまりません。顔は自分で舐められないから、お互いキレイにしあっていて、わかっているんだなと。ハナオが大人になってからは、子ども扱いではなく3匹フラットな関係です。ちなみに、3匹いるから1匹くらいいなくても大丈夫では……って思われる方もいるかもしれませんが、病院に預けている間、1匹いないだけでものすごく寂しい。変わりはいないし、3匹それぞれの存在感を日々感じでいるのだと思います」

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人と猫のためのインテリア

—ご自宅は引っ越されたばかりとのことですが、こだわりポイントは?

「猫のことも考えて、セルフリノベーションしました。入り口にはメグの小さい頭が抜けない幅で、脱走防止用の扉をつくりました。またベッドルームとリビングの壁に猫の専用通路の穴を、キャットタワーの代わりに、壁と同じ色の引き出しをDIY で取り付けたり。いかにも猫のためっていうのはあまりやりたくなくて、さり気なく猫の居心地のよい場所をつくっています。猫は、自分で自分の居場所をみつけるんですよね。椅子にフカフカのクッションを置いておけば、そこで寝るし、カゴに新聞紙を敷くとそこも寝床になる。無理やり猫のためにつくらなくってもいいんです」

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—でも、どうしても猫トイレなどはインテリアを邪魔してしまいますよね?

「そういう時は、カバーしてしまえばいいんです。洗面所には市販の猫トイレの上に、台座代わりにもなるカバーをDIYしました。掃除する時も簡単にはずせますからね。また、ベッドルームに設置した2つめの猫トイレは、オープンタイプで小さめに。置く場所との関係を考えて、最初の段階でセルフリノベーションの計画にいれたり、DIYしたりすれば、インテリアにも馴染むと思います」

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—今後、予定していることは?

「12月に新居のインテリアをまとめた書籍『Love custimizer2 DIY xセルフリノベーションでつくる家』を発売しました。表紙にはメグが登場しているんですよ。こちらにDIY脱走防止扉やトイレカバーの作り方も掲載しています。猫のための家具は考えたことがなかったのですが、キャットタワーも考えてみてもいいかもしれませんね。いかにも猫用だというがわからない猫モノがいいなと思っていて、例えば、ベンチに棚がついていて、そこがキャットタワーになっているとか。そういうアイデアがでてきたら、ぜひ実現したいと思います」

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  • 名前: ポポ、メグ、ハナオ
  • 年齢: 7歳、7歳、5歳
  • 性別: 雄、雌、雄
  • 品種: 雑種、雑種、雑種
  • 飼い主プロフィール:
    石井佳苗(いしい・かなえ)
    インテリアスタイリスト。東京都出身。カッシーナ・イクスシーに入社後9年勤務ののちフリーへ。現在はインテリアや暮らし回りのスタイリストとして活動しながら、商品開発なども手がけている。著書に 『Love customizer 簡単インテリアDIYのアイデア』『DAILY LIFE 日々を愉しむ大人のおしゃれと暮らし』、近著に『Love custimizer2』の新刊などがある。

    石井さんのInstagram #猫シャインズ
    https://www.instagram.com/kanaeishii_lc/